2025年1月14日火曜日

挫折しにくいピアノ練習方法


最後に同一内容の動画を置きました.
動画派の人はそちらをどうぞ( ;´Д`)

はじめに


 大人になってから始めたピアノも12年目となり,初級・中級くらいの曲はなんとなくですが弾けるようになってきました.続けてさえいれば少しづつですが上達します.
 いつまでも上達するわけではありませんが,ピアノ歴5年くらいまでは続けてさえいれば上達すると思います(下のイメージ参照).ですが,弾いているうちにピアノが億劫・苦痛にも感じる方もいるようです.




 「大人初心者はどのように進めていくのがいいか?」について考えることもあります.ピアノの楽しみ方は人それぞれなので,正解はないとは思いながら,「挫折」しにくいピアノ練習方法があると思うのです.ということで私が思っていることについて書きたいと思います.

曲を仕上げるまでの過程


 まず,曲を仕上げるまでの過程を考えていきたいです.曲の練習は序盤・中盤・終盤に分けられると思います.私の場合は次のようにして曲を仕上げています.

序盤


 楽譜を眺めて,調を確認します.といっても#,♭の数を見るだけです.#や♭が多ければスケールを弾いてみます.その後はすぐに両手で曲全体を通して弾いてみます.1日に1〜3回弾きます.脳に曲が染み込んでいく感覚があって好きです.4回以上は脳に入っていかず溢れていく感じもあります.なので多くても3回です.次の日には前の日よりは弾けるようになります.1曲弾く時間をメモすることもあります.だんだん短くなって楽しいです.
 ただ,この方法はあまりよくない説もあります.「部分的に練習していく」,「片手づつ練習していく」のほうがよいという説です.ピアノ2年目くらいには聞いたことがありましたが,最初から両手の方が楽しいのでそれでやっています.

中盤


 ゆっくりでも止まらず弾けるようになったらメトロノーム練習をします.ミスしないで弾ける限界かな?というスピードまで上げたらその日はおしまいです.次の日は前の日の2段階か3段階遅いスピードから始めて同様にスピードを上げていきます.なので3回以上は弾きます.弾きにくいところがあれば部分的にメトロノーム練習もします.

終盤


 弾きたいスピードまでメトロノームに合わせて弾けるようになったら,やっと強弱記号を見ます.あとはrit.など.タメを作ったりフレーズ感を意識するなど表現をつけていきます.その後,録音して自分の演奏を確認します.
 弾きにくいところがある場合は部分練習や片手練習,あとはメトロノームに合わせてゆっくり練習をしたり試行錯誤します.

序盤・中盤・終盤どこが大事か


 序盤・中盤・終盤で別の楽しさがあってどこも好きですが,初心者からは「譜読みが面倒」のようなネガティブな発言を聞くことがあり,序盤が苦手のような気がします.逆にピアノ歴が長い人はむしろ「新しい曲を始めるのが楽しみ」のようなことをよく聞きます.感覚としてはそうなのですが,ツイッターでアンケートをとってみました.ピアノ歴5年を区切りとして「譜読みは楽しいですか?」と聞いてみました.5年で区切ったのはそれくらい続けば,ある程度曲を仕上げる過程が確立していくのではないか?と思ったからです.
 


 アンケート結果からもわかるとおり,これが問題だと思っています.つまり,序盤をどう通過するかがピアノを楽しく続けられるかの鍵だと思っています.

序盤の鍛え方


ブラインドタッチをできるようにする


なぜ初心者は譜読みに苦手意識があるのか?


 譜読みに苦手意識があるのはブラインドタッチの能力が育っていないのが原因であると思っています.楽譜を読むスピードも大事ですが,視線が楽譜→鍵盤→楽譜・・・となると譜読みに時間がかかりますし,「今,楽譜のどこを弾いているのか?」にもなりやすいです.そのため,苦手/楽しくないと感じるのではないでしょうか.なので,最初からブラインドタッチをできるようにするのがとても大事だと思います.

どうやってブラインドタッチを鍛えるか?


 結論から言うと「簡単な曲を弾きまくって鍵盤感覚を身に付けていく」ということになると思います.
 ちなみに,大人初心者は弾きたい曲がまず存在していて,そのためにピアノを始めるパターンが多いように思います.ただ音が鳴るだけで楽しいとか簡単なメロディーだけで楽しいとか思える人は才能があると思います.そういう人はピアノを継続していけると思います.
 話を戻して・・・例えば「ドレミー,ドレミー」というフレーズ.「咲いた〜,咲いた〜」です.ピアノ歴1日でも鍵盤を見ずに弾けると思います.隣の鍵盤はブラインドタッチできますね!次は「ソミレドレミレー」ですね.「ちゅーりっぷの花が〜」です.まず「ソミ」の部分.どうでしょうか?これも指5-3でブラインドタッチできますね!あとは全て隣の音です.ここまで大丈夫!「並んだ〜並んだ〜赤白黄色〜」までほぼ同じ!できますね!「ソソミソララソ〜」ここは少し難しくなりますね.最初のソを4で取ればどうでしょう!これはポジションチェンジですね.ソを5で取っていたのを4で取る位置に移動しました.1つ隣にポジションチェンジです.これも鍵盤を見ずにできるのではないでしょうか.「ソソミソララソ〜」の次は「ミミレレド〜」です.「ミミレレド〜」は321で取りたい.なので4の指でソを取ったあと,ミを3で取りたい.なので3度の音を4〜3です.指を少し開く必要がありますね.これもすぐ慣れます.鍵盤を見ずに行きましょう.あとは自然な運指で最後まで行けますね!!
 チューリップは隣の音か3度の音でできています.1つ隣にポジションチェンジが1回出てきます.3度を隣の指で弾くのも1回です.ピアノ初日でもブラインドタッチができると思います.これを少しづつ少しづつ難しくしていくだけです.
 例えば5度の幅を覚える・・・8度の幅を覚える・・・ポジションチェンジも徐々に広い幅も練習していきます.ですが,どのようなメニューをこなせばできるようになっていくかは考える必要はありません.シリーズものになっている楽譜集を1から順番に全部,弾いていくと少しづつ難しくなっていきます.これで鍵盤感覚が育ち,いつのまにか弾けるようになるのです.とにかくできるだけ鍵盤を見ないことを意識することです.(もちろん跳躍が大きくなってくると見ることもあります)

わかりにくいかもww
最後に動画つけたので,そっちを見て!

完成度にこだわらない


 かならずしも毎回,曲をきれいに仕上げる必要はないと思います.それよりピアノ歴が浅いうちは序盤力を上げることに集中し,常に新しい曲を練習し続けることが大事だと思います.音楽的センスがない方がむしろいいかもしれません.私の場合もその通りで音楽的に弾けなくても合格として,次の曲に気持ちよく行けました.

関連して1,2年はレッスンは受けないのも選択肢に


 私は4年目くらいからピアノを習い始めたのですが,このタイミングがよかったと思っています.たぶんなのですが,先生になるような人だと汚い音を聴くのに耐えられないと予想します.つまり美しい音を出す弾き方を最初から教えてしまうのでは?と思います.ですが大人初心者は美しい音を考えるより序盤強化(譜読み力向上)に全振りのほうがいいです.とにかく鍵盤感覚と音符読みを鍛えるのが大事.レッスンで同じ曲を何回も見てもらっているうちに譜読み力が停滞する可能性があります.独学なら自分で合格の基準を決められます.一度でも通して弾けたらOKとしていました.
 よくあるアドバイスとして「変な癖がつくから最初から習うべきだ」や「変な弾き方だと指や手首を痛める」などがありますが,「手を丸の形にする」だけで大丈夫です.また,自分の演奏を録画してみれば,ベテラン勢と比較してどこが違うかが分かります.

併せて音符読みゲームをやる


 音符読みのゲームは世の中にたくさんあります.私はランダムに音符が現れて,それに対応する鍵盤を押すゲームをやっていました.30個を読むのですが,読んだ時間が出てきて,それをメモしていました.少しづつ早くなるのが実感できました.このように記録をメモするのもオススメです.
 1〜2分以内で済むものがいいでしょうか.気に入ったものを見つけて毎日やるといいと思います.

まとめ


 繰り返しになりますが,中・上級者で譜読みが苦痛のようなネガティブな発言はなかなか聞きませんが,初心者はよくあります.これが問題だと思っています.
 初心者は鍵盤感覚を鍛えてブラインドタッチすることと音符読みに全振りすることにより,これを解決できると思っています.

 最後になりましたが,ブラインドタッチができるとツイッターを読みながらピアノを弾けるのでオススメです.

 参考にしてみて!!


ほぼ同じ内容を動画にしてみました.
暇な人は見て!!

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